0-3.世界史の勉強方法 ~「タテ」の歴史~

2022年7月31日

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世界史の勉強方法の第2回目では、
世界の歴史の流れの大筋を掴むために、4つの出版社の学習まんが『世界の歴史』の中から
自分にピッタリの学習まんがを選んで、世界史学習のSTEP2として活用しようと書きました。

その時に、ちらりと「タテの歴史」「ヨコの歴史」という言葉を使っていたんだけど……
「タテの歴史」と「ヨコの歴史」って何か分かりますか?
ということで、世界史の勉強方法の第3回目では「タテの歴史」についてお話します。

「タテの歴史」とは?

「タテの歴史」というのは、
主に一つの国や地域、テーマの、過去から現在に至る時間の流れに沿った歴史・通史のこと
です。

たぶん、みんなにとって「タテの歴史」は馴染み深いんじゃないかなぁ?と思います。
というのも、これまでに小学校や中学校で習ってきた『日本史』って、
縄文時代→弥生時代→古墳時代→飛鳥時代→奈良時代………というように、
古い時代から順番に、主に日本の歴史をメインに勉強してきましたよね?
直接的な交流や関係が深く、様々な面で日本に影響を与えた中国を中心とした東アジア諸国や
15世紀末からの大航海時代以降に交流や関係が生まれた欧米諸国(1543年[ポルトガルの資料では1542年]に種子島に流れ着いた中国船に乗っていたポルトガル人によって鉄砲が伝来して以降)についても、少しは『日本史』の中で勉強しますが、日本の歴史と繋がりがある、それらの国の人物や動向などについて触れるぐらいで、基本はやはり、日本の歴史をメインに扱った通史になっています。

つまり「タテの歴史」とは、
日本史、中国史、アメリカ史、イギリス史…というように一つの国の通史を学んだり[=各国史]、
オリエント史、東南アジア史、アフリカ史…というように特定の地域・エリア一体の通史を
学んだり[=エリア史地域史]、キリスト教史、教皇権の盛衰、ユダヤ人史…というように
一つのテーマの流れを時系列に学んだり[=テーマ史]することです。

テーマ史に関しては、「タテの歴史」だけでなく、
東西の交渉史や交易史、コーヒーや茶の歴史というような「ヨコの歴史」もある。

「タテの歴史」を問う問題例

ではでは、実際に、どのような問題が問われるのか見ていきましょう。
これから世界史を勉強しようって人は
「こういう問題が問われるんだ!」と、サラッと確認して下さい。
世界史は一通り勉強したって人は、是非、問題にチャレンジしてみて下さい!

問題Ⅰ 次のア~エの出来事を古い順番に並べよ。

ア、ローマ初の成文法である十二表法が制定された。
イ、ホルテンシウス法によって、元老院の承認なく、平民会での決議が国法とされた。
ウ、平民派のマリウスが軍制改革を行った。
エ、リキニウス=セクスティウス法によって、コンスルのうち1人は平民から選ばれるようになった。

ア → エ → イ → ウ
≪解説≫
ア…前5世紀半ば  イ…前287年  ウ…前107年頃  エ…前367年

問題Ⅱ アメリカ独立に関する出来事を古い順に並べたものとして正しいものを選べ。

ア、連合規約の採択→独立宣言の発表→合衆国憲法の制定
イ、独立宣言の発表→連合規約の採択→合衆国憲法の制定
ウ、合衆国憲法の制定→連合規約の採択→独立宣言の発表
エ、連合規約の採択→合衆国憲法の制定→独立宣言の発表
オ、独立宣言の発表→合衆国憲法の制定→連合規約の採択
カ、合衆国憲法の制定→独立宣言の発表→連合規約の採択


≪解説≫
1776年 「独立宣言」の発表 →1777年 連合規約の採択 
→1787年 合衆国憲法の制定

問題Ⅲ フランス国王と語句の組み合わせが正しいものを選べ。

ア、フィリップ2世 ― 第2回十字軍   イ、フィリップ4世 ― アナーニ事件
ウ、ルイ13世 ― スペイン継承戦争   エ、ルイ14世 ― ドイツ三十年戦争 


≪解説≫
ア、フィリップ2世 ― 第3回十字軍  
ウ、ルイ13世 ― ドイツ三十年戦争
エ、ルイ14世 ― スペイン継承戦争

問題Ⅳ ア~エのうち、スターリン批判を行った人物を選べ。

ア、マレンコフ   イ、ブルガーニン  ウ、フルシチョフ  エ、ブルジネフ


≪解説≫
1956年2月に行われた「ソ連共産党第20回大会」において、フルシチョフが「スターリン批判」の演説を行った。

問題Ⅴ 東西ドイツが統合された年として正しいものを選べ。

ア、1988年  イ、1989年  ウ、1990年  エ、1991年


≪解説≫
1989年11月9日、東ドイツ政府が東ドイツ国民の西ドイツへの出国の自由を認めたことにより、ベルリンの壁が壊され、1990年にドイツ統一が成し遂げられた。


というようなのが、「タテの歴史」を問う問題です。
「タテの歴史」を問う問題としては、
年代の古い順に並び替える問題や、年代の古い順に正しく並んでいるものを選ぶ問題、
各国や各地域の時代の流れを理解していることで解くことの出来る問題(組み合わせが正しいものを選ぶ問題や、国王や皇帝、教皇、首相、大統領ごとにその業績やその時代の出来事を把握しているかを問う問題など)などがあります。
もちろん、問題Ⅴのように、シンプルに年代を問う問題もありますが…

「タテの歴史」の問題を解くには?

さてさて、「タテの歴史」の問題の解き方は主に2通りあります。
1つ目は、年代を暗記して解く方法
2つ目は、ストーリーの流れで解く方法
ちなみに上記の問題でいうと、年代を暗記することで解けるのが、問題Ⅰ・Ⅱ・Ⅴで、
ストーリーの流れが分かっていることで解けるのが、問題Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳです。

ちなみに、年代の古い順に並び替える問題[年代整序問題]や、
年代の古い順に正しく並んでいるものを選ぶ問題を見たり、
解説を見た時に年代が書かれていると、
“年代を覚えていないと年代整序問題は解けないのではないか?"
“歴史はただでさえ覚えることが多い暗記教科なのに、年代まで暗記するのは厳しい…"
と思う人も多いかもしれません。
確かに、年代を覚えていないと回答を導き出せない、問題Ⅴのような問題も存在しますが、
実は、年代を覚えていなくても解けちゃう問題が多いんです。
「タテの歴史」を問う問題例として、5問あげましたが、そのうち4つは前述したように、
年代を暗記していなくても、歴史の流れをストーリーとして分かっていれば解けます

なので、ブログ主は、年代暗記は「ほどほどでええやん。最低限の年代だけ覚えよう」派です。
ぶっちゃけ、「○○○○が起こったのは何年か?」というように、
ズバリ年号を答えよ!!みたいな問題は大学入試ではほとんど出題されません(。◕ˇдˇ​◕。)/

歴史的に重要な出来事の年、例えば…
歴史の転換期となるような革命や戦争、反乱などの出来事が起こった年
 例:375年に始まるゲルマン人[ゲルマン民族]の大移動、1789年のフランス革命
初代・最盛期・衰退期・滅亡期の王や皇帝の在位中に起こった出来事の年
 例:184年の黄巾の乱、800年のカールの戴冠、962年のオットーの戴冠
交流が限定的な古代・中世の時代に、
 たまたま同じ年に離れた場所で教科書の太黒文字になっているような出来事が起こっている年
 例1:751年のカール=マルテルの息子ピピンが、メロヴィング朝を廃してカロリング朝を
    ひらいたこと&6代目皇帝玄宗げんそうの頃の「とう」と初代カリフアブー・アル=アッバースの
    頃の「アッバース朝」が、中央アジアの覇権を巡って争ったこと=タラス河畔の戦い。
    この戦いで、唐の武将高仙芝こうせんし率いる唐軍が敗北し、捕虜となった中国人の中に紙漉工かみすきこう
    いたため、製紙法が西伝 
 例2:1402年の靖難せいなんの変によって永楽帝えいらくていが「みん」の3代目の皇帝として即位したこと&
    ティムール帝国の初代ティムールが、オスマン帝国の4代目カリフのバヤズィット1世を
    アンカラの戦い[アンゴラの戦い]で破り捕虜にしたこと
世界の一体化→グローバル化が急速に進んだ近世・近代・現代の時代の、近隣諸国や全世界に
 影響を与えた出来事が起こった年

 例1:日清戦争(1894~95年)のきっかけとなった1894年の甲午こうご農民戦争[東学とうがくの乱]
 例2:第一次世界大戦(1914~18年)のきっかけとなった1914年のサライェヴォ事件
などのキーとなるような重要な年代を覚えておけば大丈夫です💮。

“えっ:(;゙゚"ω゚"):でも、どれが歴史的に重要な出来事か分かんない。"
“教科書や参考書に載っている年代は全部大切そう(;´Д`)"
って人は、世界史の年代暗記法やゴロ合わせの本が売っているので、
そこに載っているのが覚えるべき重要な年代なんだなぁと思ってもらってOKです。

ただ、世界史の流れがきちんと頭に入ってくるようになれば、
自然と重要な年代がどれかは分かってくると思います。
なので、教科書や参考書に書かれている年代を闇雲にラインマーカーで引いて覚えようとせず、
世界史の流れをきちんと理解できるまでは、年代は基本的には無視
しましょう。
教科書や参考書を読むときは、ガンガン読み飛ばしちゃいましょう((´∀`*))
その方が、歴史の流れをストーリーとして覚えやすくなります。
年代暗記は、歴史の流れを理解してからにしましょう。

あと、"本当に、年代を覚えてなくても年代整序問題って解けるの?"と思ったあなた!
「タテの歴史」を問う問題例の問題Ⅰを例に、
本当に年代を覚えていなくても解けるのか見ていきましょう。

都市国家ローマは、ラテン人の一派によって、ティベレ[ティベル]河畔に建てられたが、
やがてエトルリア人に侵略されてしまう。
しばらくエトルリア人の王にローマは支配されてたが、やがてエトルリア人の王を追放。
その後、(ラテン人の)貴族らが政治の実権を握って貴族共和政をスタートさせる。
当時、ローマ市民は
少数の貴族[パトリキ]と圧倒的多数の平民[プレブス]で構成されていたが、
官職を独占して政治を行ったのは貴族[パトリキ]だけだった。
最初、貴族が政治を独占していることをさほど気にしていなかった平民だったが、
イタリア半島統一のための国家防衛と領土拡大を、重装歩兵として担うようになると
「ローマのために戦ってる俺たちにも政治に参加する権利[=参政権]をよこせ!」
と参政権を要求するように。。。
こうしてイタリア半島統一と並行しながら、
身分闘争[…参政権を要求する平民と貴族の対立のこと]が繰り広げられることとなった。

身分闘争の最初の出来事は、
「政治に参加させてくれないなら、もうローマのために戦わないし、
何なら新しく俺たちの都市を作ってやる!」と武装した平民が、
ローマ市外の聖山もしくは、ローマ市内のアウェンティーヌス丘に立てこもった
軍事ストライキ事件[=聖山事件]だった。
平民が政治に参加して口出ししてくるのもイヤだけど、
平民たちにローマ防衛(国家防衛)と領土拡大のために戦ってもらわないと困るし、
平民が新都市を建設してローマから出て行ってしまうのも困る貴族は
「ここは妥協するしかないか…(・_・;)」
と、平民たちが勝手に作っていた議会である「平民会」を公認し、
平民会から代表として選出され、執政官[コンスル]や元老院の決定に対して
拒否権を行使できる護民官ごみんかんという役職を設置し、
さらに、護民官への身体の不可侵権を認めることにした。
しかし、その後も平民と貴族間の対立はおさまらず。
今度は…
「貴族は慣習法の知識を独占し、それを悪用したり都合の良いように利用してるのでは?」
「実は、公正な裁判が行われていないのでは?」
「俺たち平民には法知識がないから、貴族たちに何も反論できない。」
「貴族たちは自分たちに都合の良い法を作っているのでは?」
と、貴族による法知識の独占に対して不満をあらわにし、
「俺たち平民にも分かるように
慣習法を明文化(…文書として明確に書き示すこと/文章化)してほしい!」
と要求するようになった。
その結果、ローマ初の成文法である「十二表法」が制定され(前5世紀半ば)、
誰もが見ることができるように、12枚の銅板に法が刻み込まれて広場に設置された。
こうして、貴族による法・法知識の独占が崩され、貴族であっても平民であっても、
法の下で公正・平等に扱われることとなり、平民の地位が向上した

しかし、イタリア半島の統一が進む中、
平民の中には没落する者がでてくるようになり、貧富の差が拡大する。
そもそも、平民の大部分は、家族…といっても耕し手は一家の大黒柱・家長である男性、
もしくは1・2名の奴隷を使って耕すことのできる範囲の農地[土地]で採れた余った作物を売って細々と暮らす中小(自作)農民。
そんな平民が、武器・武具を自弁
つまり、武器や武具を自分で調達し、自費で重装歩兵として戦争に参加することは、
ただでさえ経済的・金銭的に大変なことなのに、
イタリア半島統一が進むにつれて従軍地がローマから遠くなり、
そして戦争が長期化していったことは、土地の耕し手の不在期間を長引かせて農地の荒廃を招いた。
その結果、平民の中には没落して土地を売らなければならない者もでてくるようになった。
土地を売る者がいるということは、買う者もいるということだが、
じゃあ、誰が没落した平民から土地を購入したのかというと、
貴族などの有力者たち(…平民の中にも商工業の発展によって裕福になる者もいた)である。
イタリア半島統一が進む中で獲得した土地・領地は公有地こうゆうちと呼ばれるが、
「公有地」は貧しい平民(…平民の大部分は貧しい中小(自作)農民)にほんの一部分配された以外、その大部分は貴族などの有力者によって占有され、私物化されていっていた。
広大な土地を所有する貴族などの有力者たちは、戦争奴隷(…戦争で獲得した捕虜・奴隷のこと)を使ってラティフンディアとよばれる大規模な大土地農業経営を行うようになり、ブドウやオリーブなどの商品作物を栽培し、いっそう経済的に豊かになり、その上、没落した平民から土地を買って、さらに所有する土地面積を増やしていった。
こうして、ローマ市民の経済的格差が広がっていった。
平民の没落が進む中、アルプス山脈を越えてケルト人(ローマ人はケルト人たちのことを「ガリア人」と呼んだ)が南下してきた(前390年頃)。
ケルト人の侵入を阻もうとしたローマの重装歩兵軍だったが、打ち破られて壊滅状態となり、ローマは略奪のかぎりをつくされた。
重装歩兵軍の弱体化の原因に、
重装歩兵を担う平民の没落があると考えた護民官リキニウスセクスティウスは、
「リキニウス・セクスティウス法(リキニウス法でも可)」を制定(前367年)
貴族などの有力者による公有地の占有を1人500ユゲラ(約125㌶)に制限し、
定員2名のコンスルのうち1名を平民[プレブス]の中から選ぶように定め、
さらに、債務[借金]問題を抱える平民の救済も図った。
こうして、平民の政治的な地位は向上したが、
大土地所有の拡大や貴族と平民の貧富の差の拡大を防ぐことは難しかった。

やがて、債権者である貴族と債務者である平民との間の対立が激化し、
平民たちが武装して集団でローマ市外に退去する事態が起こってしまう。
これを解決するために、
独裁官[ディクタトル]に任命された平民出身のホルテンシウスは、
「ホルテンシウス法」を制定(前287年)し、聖山事件の時に公認された平民会で決定・決議したことが元老院の承認なしに国法(…国の法律)になることを定めた。
ここに貴族と平民の政治的平等が達成され、
古代ローマにおける約200年にわたる身分闘争が幕を閉じた。

マリウスの軍制改革まで書くと長くなっちゃうので、ここで止めときますが、
こんな感じで年代を覚えてなくても、歴史の流れをストーリーで理解しておけば、
問題Ⅰの ア イ エ の順番は分かりますよね?
このように、「タテの歴史」に関する問題は、年代を覚えていなくても解答できることが多いんです。

“じゃあ、年代なんていらないやん"
って思うかもしれませんが、ストーリー化した歴史を頭の中で思い出しながら
整序問題を解くのは、ちょっと時間がかかっちゃうっていう欠点がある
んですよね💧
「タテの歴史」の問題を解く際の基準やキーとなるような重要な年代が頭に入っていれば、
その出来事の前に起こったことか、後で起こったことかだけで、問題をパパっと解くことが
できちゃうので、やはり、必要最低限の重要な年代を覚えておくのは大切です。

それに、重要な年代というのは、世界史の勉強方法の第4回目でお話しする
「ヨコの歴史」を問う問題にもなりがちです。
歴史的に需要な出来事の年の例として挙げた中に、
交流が限定的な古代・中世の時代に、
 たまたま同じ年に離れた場所で教科書の太黒文字になっているような出来事が起こっている年
世界の一体化→グローバル化が急速に進んだ近世・近代・現代の時代の、近隣諸国や全世界に
 影響を与えた出来事が起こった年

というのがあったと思いますが、こういうのが「ヨコの歴史」を問う問題として出題されるからです。

「タテの歴史」の学習の仕方

最後に「タテの歴史」の学習の仕方を紹介します!
主に、一つの国や地域、テーマの、過去から現在に至る時間の流れに沿った歴史・通史を勉強するために、活用すると良いのが『タックインデックス』です(*´ω`*)

KOKUYOのタックインデックスは、小・中・大・特大サイズまであって、枠の色も赤・青・無地の3種類があるんですけど、これを上手に使うといいですよ🎵
世界史の勉強方法の第2回で紹介した『世界の歴史』漫画や、学校などで使っている教科書や参考書などに、タックインデックスを貼るだけで、「タテの歴史」の勉強がしやすくなります。
例えば、山川出版社の世界史Bの教科書を使っている人って多いと思いますが、各国や各地域別に古代から現代までの歴史が載っているわけではないですよね?
中国の古代文明について何ページか続いたと思ったら、次は南北アメリカ文明について…という風になってますよね?じゃあ、中国の歴史の続きは…というと、何ページか後ろにあるわけです。
中国の通史を勉強したいって思った時に、いちいち中国の歴史について書かれているページを探すのって、限られた時間しかない受験生にとっては無駄な時間になりますよね?
でも、あらかじめ、中国の歴史についての記述が始まるページに赤色の大のタックインデックスをつけておくだけで、簡単に中国の歴史だけを読み進めていけます(^_-)-☆
また、無地もあるので、ラインマーカーとかで色を付けて、ヨーロッパ、西アジア、南アジア[インド]、中央アジア[中央ユーラシア]、東南アジア、東アジア[中国・朝鮮半島・日本]、アフリカ、アメリカ、ラテン=アメリカ[中南米]という風に、地域ごとにタックインデックスをつけてもいいし、イギリスの通史、フランスの通史、ロシアの通史、アメリカの通史、インドの通史…というように、主要な国ごとに細かく分類することも出来ます。上手に使うことで、使いやすい教科書にできると思うので、是非、活用してみて下さい。

タックインデックスを使って、地域や国ごとに分類した『世界の歴史』漫画を読んだうえで、同じように分類した教科書でさらに知識を深めながら、自分なりに主要な国や地域ごとにまとめた自分なりの"通史ノート"などを作ると、「タテの歴史」の流れが整理できて、理解しやすくなるのでいいと思います。
もちろん、著名な『タテから見る世界史 パワーアップ版』や『流れがわかる各国別・地域別世界史Bの整理』、『攻略世界史 各国史 整理と入試実践』のような参考書を1冊買ってもよいと思いますし、"通史ノート"などを作るのは苦手という人は、代わりに『新版各国別世界史ノート』を活用しても良いと思います。

ではでは、
次回の世界史の勉強方法では、「ヨコの歴史」についてお話します。
【0-4.世界史の勉強方法 ~「ヨコ」の歴史~】