0-2.世界史の勉強方法 ~歴史の流れの大筋を掴む~

2022年3月2日

世界史の大航海時代や海賊をイメージ化
イメージ画像 by. Pixaboy

世界史の勉強方法の第1回目で紹介したのは、
基本的な地理の知識を身につけよう!ということでした。

じゃあ、地理の知識が身に付いたら、次は何をするのかというと……
世界史の流れの大筋を掴む(。◕ˇдˇ​◕。)/ というステップに進みます!!

“大筋ってことなら……とりあえず、
世界史Aの教科書を読むか……いやっ、サッと世界史Bの教科書を一読するか"
と思った人!!ちょっと待って!

私も経験があるけど、
“よし!読むぞ!"と気合いを入れて読み始めた時は、ガンガン読み進められるけど…
淡々とした、味気なく面白みのない文章に、
だんだんしんどくなってくるんですよね……(;一_一)遠い目。
ストーリー性のある小説やライトノベルだって、一冊読むのは大変なのに、
客観的な事実がつらつらと書かれているだけの教科書じゃ、
ローマ史が終わって、古代インド史に入る直前で、
“結局50ページも読めてない、でもまだ350ページ以上ある💦"
みたいな状態になっちゃうんですよね…。
参考書の中には、講義形式の口調だったり、逸話などが盛り込まれていたりして、
教科書よりも読みやすい本もありますが、中には、
ある程度の世界史知識が入っている状態で読んだ方が良い本も多く、
“さぁ、世界史を勉強しよう!"と、いきなり読むのには適していないこともあります。

そこで、私がオススメしたいのが、
小学館や学研、角川、集英社などから出版されている学習まんが『世界の歴史』を読むこと!
“えぇ💧それって小学生の読むやつやん。"
“小学生向けの学習漫画が、受験に本当に使えるの?"
“小学生向きだから、内容も薄っぺらいんじゃないの?"
と思ったそこのあなた!
それぞれの出版社が出している学習まんが『世界の歴史』を
それぞれの出版社の公式ホームページで見たり、本屋などで実際に手に取って見たり、
Amazonなどの試し読みなどを利用してきちんと見てみて下さい。
思っていたよりもずっと充実した内容にびっくりすると思います。

なぜ、学習まんが『世界の歴史』が良いの?

学研まんが『世界の歴史』の試し読みの画像
楽天より学研まんが『NEW 世界の歴史』を引用
紀伊国屋書店の学研まんが『世界の歴史』の特徴説明
紀伊国屋書店のHPで紹介された学研まんが『NEW 世界の歴史』を引用
集英社の学習漫画『世界の歴史』の試し読みの画像
楽天より集英社の学習漫画『世界の歴史』を引用
角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』の試し読みの画像
楽天より角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』を引用

上の4つの画像を見てみて下さい。
どうですか?
漫画だからとても読みやすいですよね?
それに、ちゃんと世界史の受験勉強にも対応した内容になってます(^_-)-☆

その上、学習まんが『世界の歴史』を読むことで、
その後の教科書や参考書を使っての世界史の勉強がうんと楽になるんですよ🎵

機会があれば、世界史の覚え方についても書きたいと思っているんですが…、
ブログ主は世界史を覚えるにあたって、
①ストーリー性/ストーリー化 
②人物や当時の様子のイメージ化・映像化 
③歴史の舞台となった場所・地域の把握 
④人物や出来事に対して感情移入する
   が大切だと思っています。
壮大で膨大な歴史の流れをストーリー化し、歴史上の人物や当時の様子をイメージ化して、
さらに、歴史の舞台となった場所の、メインとなる歴史人物や名もなき民に自分がなったつもりで
感情移入して、歴史的な出来事を疑似体験するかのように読み進めたり、想像・妄想する
自然と世界史の流れがストーリーとして頭の中に入っちゃいます(^_-)-☆

だって、尾田栄一郎さんの『ONE PIECE』って、
2021年12月現在で101巻もあるロングセラー漫画だけど、
好きな人なら、ONE PIECEの話の内容や、登場人物名、技名、
麦わら海賊団の仲間になった順番や、空島編とインペルダウン編はどちらが先か、
こういったのを覚えてると思うんですよ。
じゃあ、どうして101巻の漫画の内容や登場人物をきちんと覚えていられるんでしょうか?
頭が良いから?
記憶力がいいから?
いえいえ。違います。

ブログ主は、次の5つの理由から、記憶に残りやすいんだと考えています。
 ①きちんとストーリー化されている
  …尾田さんによって構想が練られた、
   ルフィが海賊王になるまでのきちんとしたストーリーがある。
 ②イメージとなる絵がある
  …漫画には絵があるので、サンジといえば、金髪にくるくる眉毛。
   シャボンディ諸島は、シャボン玉がふわふわした島として記憶できる。
 ③登場人物やその出来事に感情移入できる
  …アーロン一味とのナミの過去編を読むと、
   ルフィのようにアーロン一味への怒りが湧いてきたり、
   ナミの感情に移入して涙が出てきたりする。
   感情移入して読んだストーリーは印象に残りやすい。
 ④場所の把握がきちんとできる
  …この話の舞台はパンクハザード、
   この話の舞台はドレスローザという風に場所が分かってる。
 ⑤アニメ化されている 
  …登場人物一人一人のセリフに声が付き、波や風などの音、動く映像がある。
   漫画だけでもイメージとして頭に残りやすいが、
   アニメの方が動く映像と音声によってより一層記憶に残りやすくなる。

ずばり!
これらを世界史の覚え方に当てはめれば、容易に記憶・暗記できるわけです(`・∀・´)👍
“じゃあ、世界史の教科書を元に、漫画や小説、アニメを自分で作ればいいのか!?"
というと………作りたいって人や時間のある人はいいと思いますよ……
でも、受験生のみんなや忙しい社会人のみなさんは、
世界史の漫画や小説、アニメなどを作成したり、
教科書や参考書などを読みながらストーリー化したり、
イラストを描いたりなんかしてイメージ化したりしてられないですよね?

そこでオススメなのが、学習まんが『世界の歴史』を読むことなんです。
学習まんがなら、ストーリー性もあって、イメージ化されてますよね?
それに、学習まんがのストーリーの中の主人公となっている歴史人物などに
自分がなりきって感情移入すれば、その内容を自然と記憶・暗記できます

もちろん、個人差はあると思いますが、何度か繰り返し読むことで
ほとんどの人はちゃんと歴史の大筋を掴むだけでなく、
舞台となっている時代の出来事や、歴史人物の名前と何をした人物かなどを覚えることができます。

つまり、学習まんが『世界の歴史』をきちんと読み込んでいれば、
世界史の大筋や出来事、歴史人物などを記憶・暗記できるだけでなく、

世界史知識をある程度もった状態で教科書や参考書を使っての勉強に進むことができるってことです。
それって、世界史の勉強がうんと楽になるってことなんです。

高校生の多くが、地歴科目を選択する時に日本史Bを選択しがちですよね?
実際、日本史選択者が15万4千人いたら、世界史選択者は8万5千人ぐらいです。
なぜ、日本史を選択者の方が多いのかというと、
小中学校である程度の日本史の大筋や、歴史的な出来事、人物名などの知識があるからです。
すでに覚えていることに、教科書や参考書に出てきた新しい事柄を肉付けして覚えてけばいいので、
世界史のように、何も知らない、なじみないものを一から詳細に勉強し暗記する労力と比べると、
日本史を選択した方がいいにちがいないと多くの高校生が思うってことです。
まぁ、日本史は小中学校の基礎ベースがある分、深く掘り下げた詳細な知識が必要なので、
高校生が思うほど簡単に点数が取れる楽勝な科目ではないんですが……💦
ただ、確かに言えるのは、
基礎ベースである、歴史の流れの大筋や、歴史的な出来事・人物名などの知識があるだけで、
教科書や参考書が格段に読みやすくなるし、
すでに覚えていることに新しい知識を足していくことになるので、
何も知らない状態から勉強するよりはうんと楽に学習を進めることができます。
だから、学習まんが『世界の歴史』は、世界史の勉強のSTEP2にふさわしいんです!

学習まんが『世界の歴史』がオススメの理由

●漫画だから読み進めやすい
●ストーリー化されているので歴史の流れを掴みやすい
●勉強できる漫画なのに、勉強の息抜きになる
●大学受験にも対応した充実した内容
●歴史的な用語や難しい言葉の注や説明がある
●豆知識も身に付く
●資料集や、年表や地図、歴史解説のページなどが設けられている
●漫画なので、イメージとして頭に残りやすい          などなど


学習まんがが、世界史の勉強に有効なのは分かったけど…
小学生向けのイメージがあるから、
本屋やBOOKOFFで手にとるのは年齢的に恥ずかしい(/ω\)
って人も大丈夫ですよ(^_-)-☆
電子書籍版がある『世界の歴史』シリーズもあるので、
試し読みしたい時も、買って読みたい時も、周りの目を気にする必要は全くありません。

せっかくなので、各出版社の学習まんが『世界の歴史』のリンクと、
それぞれの出版社の『世界の歴史』の特徴を紹介しておきますね。
良かったら以下を参考にしてみて下さい↓↓↓

学習まんが『世界の歴史』の出版社別特徴

小学館、学研、角川プラス、集英社の4つの出版社のまんが『世界の歴史』を紹介します。
4つの出版社の『世界の歴史』には、それぞれ違った特徴やおすすめポイントがあるので、
以下を参考に、是非、自分に合いそうな学習まんが『世界の歴史』を見つけましょう(^^♪

小学館版学習まんが『世界の歴史』

小学館の『世界の歴史』のHP画像
小学館より引用

 小学館版学習まんが『世界の歴史』のリンク↓
 https://www.shogakukan.co.jp/pr/sereki/list.html
 
 本編全17巻と、別巻のイスラム編全4巻、合計21冊。
 1巻で「メソポタミアとエジプト」、3巻で「ローマ」、4・5巻で「古代中国①・②」
 というように、タテの歴史を学ぶのに最適。
 山川出版社が編集協力しているので、小学館版の『世界の歴史』漫画と併読しながら、
 山川の教科書を読み進めていくという使い方ができる。
 2018年に発売され、電子書籍版もある

学研まんが 『NEW 世界の歴史』

学研まんが『世界の歴史』の画像
楽天より引用

 学研まんが 『NEW 世界の歴史』のリンク↓
 https://gakken-ep.jp/extra/manga/world/
 
 本編12巻と、別巻の「人物学習事典」と「世界遺産学習事典」の合計14冊。
 その当時の歴史の中心となる人物を軸・主人公にしたストーリーが多いので、
 読みやすく、人物の名前はもちろん、その人物がどんなことをしたのかを覚えやすい。
 目次を見ると、「アレクサンドロスとヘレニズム世界」や「劉邦と漢帝国」というように
 なっている。
 全ページカラーで、今時の漫画家・イラストレーターさんの綺麗な絵で描かれているものが多い。
 2016年発売の新版と、古いバージョンの『世界の歴史』もある。
 古い方の『世界の歴史』も、新しい方の『NEW 世界の歴史』も電子書籍版がある

角川まんが学習シリーズ 『世界の歴史』

カドカワストアの角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』の画像
カドカワストアより引用

 角川まんが学習シリーズ 『世界の歴史』のリンク↓
 https://mangagakushu.kadokawa.co.jp/sekainorekishi/
 
 全20巻のうちの半分以上の巻で近現代史を扱っているのが特徴。
 苦手な近現代史を重点的に勉強したい人に向いている。
 また、ヨコの歴史を意識した内容になっているので、一冊の本の中で、
 第2章「秦漢帝国、再び乱世へ」、第3章「繫栄するローマ帝国」というように、
 同時代の世界各地の出来事が取り上げられている。
 他の学習漫画『世界の歴史』と比べるとページ数も多く、
 2021年発売のため内容や絵が新しい電子書籍版もある

集英社 学習漫画 『世界の歴史』

集英社の学習漫画『世界の歴史』の画像
楽天より引用

 集英社版 全面新版学習漫画 『世界の歴史』
 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-249905-1
 集英社文庫 漫画版 『世界の歴史』
 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-760922-6
 
 全面新版の方は、本編20巻と「人物事典」「できごと事典」の合計22冊。
 文庫版の方は全10巻。
 全面新版の方は2002年から発売されているロングセラー商品で、定評がある。
 文庫版は2009年から販売されていて、全面新版と文庫版の違いはカバーイラストとコラム。
 
 それから、集英社版の学習漫画には、
 中国史だけを取り扱った『中国の歴史』、本編10巻と「人物事典」の合計11冊もある。
 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-248907-6
 

集英社の学習漫画『中国の歴史』の画像
Amazonより引用

 中国史が苦手な人や、中国史の通史を学びたい人に最適なシリーズ👍
 残念な点としては、集英社版には電子書籍がないこと(;´Д`)💦だけど、
 図書館においてる場合が多いので、図書館が近くにあるなら探してみるといいかも!

どの出版社の『世界の歴史』が良いのか

結論から言うと、
人によって、どの出版社の学習まんが『世界の歴史』が良いのかは違います。

世界史の大筋を学習まんが『世界の歴史』で掴むなら、
ブログ主のオススメは、小学館版学習まんが『世界の歴史』(イスラム編含む)か、
集英社の学習漫画『世界の歴史』『中国の歴史』
かなぁと思います。
この2社のものは、世界史の大筋を、タテの歴史で学ぶことができるので良いと思います。
そして、大筋がつかめたら、角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』
ヨコの歴史近現代史を学ぶと、世界史Bの基礎固めがきっちりできると思います。
でも、これは、あくまでもブログ主個人の意見です。

学校で山川出版社の『世界史B』の教科書を使っていて、
授業や教科書を読むだけでは理解できない人は、
山川出版社が編集協力した小学館版学習まんが『世界の歴史』が、
かみ砕かれた内容で分かりやすいと思いますし、
“世界史の人物名が全然覚えられない(-_-;)"という人は、
学研のまんが『NEW 世界の歴史』が良いと思いますし、
“学校の授業では、近現代史まで習わないかも……"
“近現代史の授業が駆け足で理解が追い付かない:(;゙゚"ω゚"):"という人には、
角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』が良いと思います。

また、絵柄の好みがあるという人や、
内容が新しい方が良いという人もいると思いますので、
やはり、一度試し読みしてもらって、自分に合うものを選んでもらうのが良いと思います(^_-)-☆
是非、あなたにピッタリのものを見つけて下さいね🎵



ではでは、
次回の世界史の勉強方法では、このページでチラッと出てきた「タテの歴史」についてお話ししたいと思います。
【0-3.世界史の勉強方法 ~「タテ」の歴史~】